パソコンに関するトラブルとして聞くもので、必ず上位に来るのが起動の遅さです。最初は軽快に立ち上がっていたのに、何故か徐々に遅くなっていき、我慢していれば使えないことは無いなぁ~なんて状態を経て、もう我慢ならないほど遅い・・・という感じで悪化していきます。
パソコンに対して中途半端な知識を持った人の中には、パソコンの起動速度とインターネットアクセスの速度を混同して会話する人がいますが、これは全く別の事象ですから惑わされないようにしましょう。
パソコンの起動が遅くなる原因は幾つか考えられますが、1つはパソコンの起動時に同時に立ち上がる設定になっているソフトが増えていくことが挙げられます。パソコンは初期の状態から利用者の手に依って幾つものソフトがインストールされていきます。
このうち何割かのソフトは起動時に立ち上がる設定でインストールされるのです。このようなソフトが増えることで、パソコンの起動は遅くなっていきます。ですから無駄なソフトはアンインストールするようにし、また自動的に立ち上がる設定になっているものを見直すようにしてください。
ちなみに自動的に立ち上がるソフトの代表格と言えばウイルス対策ソフトですが、これは常に立ち上げておいてこそ意味があるものです。取捨選択を間違わないようにしてください。
また2つ目の遅くなるポイントとしては、パソコンの記憶媒体の不調が考えられます。主な記憶媒体としてはハードディスクになりますが、こちらは機械部品ですので、経年劣化していきます。調子が悪くなって使えなくなる前に、データのバックアップをとっておくことと適切に交換するのが望ましいのです。
特にハードディスクはある日突然使えなくなる可能性があるものですから、バックアップは必ず定期的に取るようにしましょう。専門の業者などに頼むことで使えなくなったハードディスクからデータを取り戻せる可能性もありますが、高価なうえ必ず戻せるとは限りません。
パソコンは単純な家電などとは違い、複数の部品が組み合わさって出来ている高度なものですから、不調の原因を調べて対策を施すのは難易度が高いものです。壊れても困らないように事前から備えておくことが必要なのです。